髭と眼鏡 III

ホテルにて

f0320423_00403257.jpg
距離にして6,000km、時間にして10時間30分、成田からたどり着いたデリーの最初の夜。

「TAXY〜?」「HOTE〜L?」

出口に群がる勧誘?の大群に圧倒されながら、自分の名前が書いてあるガイドさんを探す。
英語もできない日本人が訪れるには、十分恐ろしい深夜の空港。

しつこく食い下がる勧誘を奴より早く歩くという方法で追い払いながら、
ようやくお目当ての相手を見つける。
できない英語で遅れたことを詫びると「No Problem!」と笑ってくれた。

とは言え相手は見ず知らずのインドのお方、その不安を察知しのたか、
車を待つ間、ロータリーの空港職員らしき人が
「その東洋人をどこに連れて行くんだ?」とガイドさんにたずねる。
すかさずガイドさんが日本人の名前(私のこと)を書いた紙を見せる。
今度はこっちを見て「パスポートの名前とあっているのか?」とたずねてくる。

「YES!!」と答えると、職員はガイドの手を握りながら「ゴメン、ゴメン」と立ち去って行った。
なんか意外と話してる内容が分かるなと思いつつ、車で移動すること40分。
互いの会話もなく、暗い街並を眺めながらざらついた道路を進んでいった。

ホテルに着いたとたん別のスタッフが、全ての荷物をテキパキと部屋に運んでくれる。
「部屋はココ、明日は迎えが10時30分に来るけど朝食は何時がイイ?」
「9o'clock, OK?」
「OK!」
「シャワーを浴びたいなら、このボタンを押して20分待ってから使って!」
「OK!」
「明日の朝食はトーストとオムレツでいい?」
「YES!」
「OK, Good Night!」でドア、バタン。

ふぅ、やっと落ち着いた。
手渡されたキーを見るとカエルともカメともつかないキーホルダーが付いていた。
可愛いんだけど、ベタっと貼られたナンバーシールで本体の半分が隠れている。

シャワーを浴びる段になって、一切のタオル類を忘れて来たことに気づく。
石鹸ダイレクトで体を洗うのも外国らしくていいか。。
ともかく長旅で疲労困憊、風呂から上がるとすぐにベッドに倒れ込んだ。

by higemega3 | 2014-03-13 01:30 | Hotel